Victoria Arduino(ビクトリア アルドゥイーノ)徹底解説|カフェ開業者が知っておきたい業務用エスプレッソマシンの美と技術

業務用エスプレッソマシンを選ぶとき、性能だけでなく「デザイン」や「ブランドの世界観」を重視するオーナーが選ぶのがVictoria Arduino(ビクトリア アルドゥイーノ)です。La Marzocco、NUOVA SIMONELLIと並ぶイタリアの名門メーカーで、WBC(ワールドバリスタチャンピオンシップ)の公式マシンとしても長年採用されてきた実力派ブランドです。

本記事では、カフェ開業を検討している方に向けて、Victoria Arduinoの特徴・主要モデル・価格帯をわかりやすく解説します。


Victoria Arduinoとはどんなメーカー?

Victoria Arduinoは、1905年にイタリアで誕生したエスプレッソマシンメーカーです。創業者のピエル・テレジオ・アルドゥイーノが最初のエスプレッソマシンを作り、夢と目標の達成を意味する「ヴィクトリア(勝利)」と名づけたことがブランド名の由来です。蒸気機関車からヒントを得た「素早くコーヒーを入れる」というコンセプトは、エスプレッソの原点とも言えます。

現在はNUOVA SIMONELLIグループの傘下にあり、技術開発・品質管理の面でも高い水準を維持しています。WBC公式マシンとして2015年から2021年まで採用されたBlack Eagle(VA388)は、世界中のトップバリスタに使用され、その抽出精度と安定性が世界最高水準であることを証明しました。

「性能」と「デザイン」の両方を高い次元で追求するという姿勢が、スペシャルティコーヒー業界から絶大な支持を受けている理由です。


主要製品ラインナップ

Victoria Arduinoには複数のシリーズがあります。開業初心者がまず知っておくべき主要モデルを紹介します。

VA388 Black Eagle(ブラック イーグル)

Victoria Arduinoのフラッグシップ業務用モデルです。WBC公式マシンとして2015〜2021年に採用され、世界のトップバリスタが認めた抽出精度が特徴です。独自のT3テクノロジーにより水・スチーム・グループヘッドの温度を3系統で独立制御し、比類のない熱安定性を実現しています。グラビメトリック(重量計測)技術により、カップ内の液体重量を精密にコントロールできる点も特徴で、高品質なスペシャルティコーヒーを安定して提供したい店舗に最適です。

Eagle One(イーグル ワン)

「デザイン・機能性・持続可能性」をテーマに開発された次世代の業務用モデルです。2007年ワールドバリスタチャンピオンのJames Hoffmannがアドバイザーとして開発に参加し、新世代のカフェのニーズに応えて誕生しました。独自のNEOエンジンとTERSシステム(廃水の熱を再利用する省エネ機能)を搭載し、同クラスのマシンと比較してCO₂排出量を約23%削減。高性能と環境配慮を両立させた意欲的なモデルです。コンパクトな設計でカスタマイズ性も高く、店舗の内装に合わせたカラーパネルの変更も容易です。

E1 Prima(イーグル ワン プリマ)

Eagle Oneの思想を受け継いだ1グループのコンパクトモデルです。スマートフォンアプリと連携して温度調整や抽出時間のモニタリングが可能で、デジタルネイティブな新世代バリスタにも使いやすい設計です。小規模カフェやオープン予定の店舗で「まず1台から始めたい」というオーナーに向いています。カラーバリエーションも豊富で、インテリアの一部として機能するデザイン性の高さも魅力です。

Eagle Tempo(イーグル テンポ)

カフェやレストラン向けにデザインされたミドルレンジの業務用モデルです。Eagle Oneの性能を受け継ぎながら、より幅広い店舗規模に対応できる実用的なモデルとして展開されています。2グループ構成で、中規模店舗の日常業務に適した安定したパフォーマンスが特徴です。


価格帯の目安

Victoria Arduinoのマシンは、そのデザイン性と技術力から価格帯は高めですが、La Marzoccoと同等かやや手が届きやすいモデルもあります。

モデル参考価格(税込)
E1 Prima(1グループ)約159万円〜
Eagle Tempo(2グループ)要問い合わせ
VA388 Black Eagle(2グループ)約250〜300万円〜
Eagle One(2グループ)約200万円〜

※価格は販売店・仕様・グループ数によって異なります。導入前に販売店へ見積もり依頼することをおすすめします。


こんな店舗・オーナーにおすすめ

デザインにこだわりたいオーナー
カウンターに置くだけで空間のクオリティを引き上げる美しいデザインが特徴です。店舗のブランドイメージを高めたいオーナーには最適な選択肢です。

スペシャルティコーヒーを本格的に提供したい店舗
WBC公式マシンとしての実績が示すとおり、抽出精度と温度安定性は世界最高水準です。シングルオリジンのコーヒーを丁寧に提供したい店舗に向いています。

環境配慮・省エネを重視するオーナー
Eagle OneはTERSシステムによる省エネ設計が特徴で、ランニングコストの削減と環境への配慮を両立したい店舗に向いています。

小規模からスタートしたい開業者
E1 Primaであれば1グループのコンパクトモデルからスタートでき、店舗が成長した際に上位モデルへ移行するというステップアップも検討しやすいです。


まとめ

Victoria Arduinoは、1905年の創業から120年以上の歴史を持つ、美と技術を兼ね備えた業務用エスプレッソマシンの名門ブランドです。WBC公式マシンとしての実績と、次世代のカフェ文化を見据えた革新的な製品開発が、世界中のコーヒープロフェッショナルから支持されている理由です。

「良いコーヒーを、美しい空間で提供したい」というビジョンをお持ちのオーナーには、Victoria Arduinoは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。導入を検討する際は、ぜひ実機のデモを体験して、その抽出性能とデザインを直接確かめてみてください。


*参考:Victoria Arduino公式サイト、A-DINING、大一電化社、Standart Japan*