業務用食器洗浄機の選び方|カフェ開業者が知っておくべきタイプ・メーカー比較・導入コスト

業務用食器洗浄機の選び方|カフェ開業者が知っておくべきタイプ・メーカー比較・導入コスト

カフェを開業する際、エスプレッソマシンやグラインダーと並んで重要な設備のひとつが業務用食器洗浄機です。手洗いでは追いつかない量の食器を短時間で衛生的に洗浄でき、スタッフの作業負担を大幅に軽減できます。

本記事では、カフェ開業を検討している方に向けて、業務用食器洗浄機のタイプ・選び方・主要メーカー比較・導入コストをわかりやすく解説します。


業務用食器洗浄機の種類

アンダーカウンタータイプ(小型)

作業台の下に収まるコンパクトなタイプです。小規模カフェに最もよく使われるタイプで、省スペース設計ながら業務用として十分な洗浄能力を持ちます。1時間あたり約400枚の食器を洗浄できるモデルが一般的で、カフェの食器量には十分対応できます。天板を作業スペースとして活用できるのも利点です。

ドアタイプ(中型)

扉を上に開いてラックごと食器を出し入れするタイプです。1時間あたり約1,200枚と洗浄能力が高く、中〜大規模の飲食店向けです。設置にはフードが必要なため、ある程度の天井高が必要です。カフェより席数が多いカフェレストランなどに向いています。

リターンタイプ(大型)

ベルトコンベアで食器を流すタイプで、大量の食器を連続的に洗浄できます。大型ホテル・レストランチェーン向けで、一般的なカフェには不要です。

タイプ 洗浄能力(1時間) 向いている店舗 参考価格
アンダーカウンタータイプ 約400枚 小規模カフェ(〜30席) 約30〜60万円
ドアタイプ 約1,200枚 中〜大規模(30席以上) 約60〜150万円
リターンタイプ 約3,000枚以上 大型ホテル・チェーン店 約200万円以上

一般的なカフェにはアンダーカウンタータイプで十分です。


選び方の4つのポイント

①席数と回転率から必要な洗浄能力を計算する

必要な洗浄能力は席数と回転率から逆算できます。例えば20席・1日3回転・1人あたり食器3点を使う場合、1日あたりの洗浄点数は20×3×3=180点です。ランチピーク時の1時間に集中して洗浄することを考えると、1時間あたり200〜300点の洗浄能力があれば十分です。アンダーカウンタータイプの400点/時は余裕を持って対応できます。

②給湯・電気・設置環境を確認する

業務用食器洗浄機は三相200Vの電源が必要なモデルが多いです。家庭用の単相100Vでは動作しないため、物件の電気設備を事前に確認してください。また給排水の接続工事も必要です。設置前に必ず専門業者に確認しましょう。

③省エネ・節水性能を確認する

食器洗浄機は毎日使う設備のため、ランニングコスト(水道・電気・洗剤代)も重要な選定基準です。パナソニックは「すすぎノズル」で節水、ホシザキは「すすぎ水量選択機能」で使用水量を削減できるなど、各メーカーが省エネ機能を搭載しています。

④保健所への対応を確認する

保健所の飲食店営業許可では、食器洗浄機を設置することで二槽シンクの代わりに1槽シンク+食器洗浄機の組み合わせが認められる自治体もあります(自治体によって異なります)。内装工事前に管轄の保健所に確認しておくと、スペースを有効活用できます。


主要メーカー比較

ホシザキ(HOSHIZAKI)

製氷機と並んで食器洗浄機でも国内トップシェアを誇るメーカーです。1973年に業務用食器洗浄機の開発を開始し、以来改良を重ねてきた独自構造が特徴です。トリプルアームノズルを採用し、アームが3本に増えたことで食器に洗浄水が当たる回数が増し、洗浄能力が向上しています。アフターサービスの充実度も業界最高水準です。

詳細はホシザキ徹底解説記事もあわせてご覧ください。

参考価格(アンダーカウンタータイプ):約40〜60万円

パナソニック(Panasonic)

家電メーカーとして知名度が高く、業務用食器洗浄機でも高い評価を受けています。すすぎノズルで従来品より2Lの節水を実現した省エネ性能が特徴です。操作がシンプルで使いやすく、スタッフのトレーニングが楽なのも利点です。

参考価格(アンダーカウンタータイプ):約30〜50万円

マルゼン(Maruzen)

業務用厨房機器の国内大手メーカーです。食器洗浄機だけでなく、シンク・作業台・コンロまで一括で揃えられるため、厨房機器をまとめて発注したい場合に便利です。

参考価格(アンダーカウンタータイプ):約30〜50万円

メーカー 強み 参考価格(アンダーカウンター)
ホシザキ 洗浄能力・耐久性・アフターサービス 約40〜60万円
パナソニック 省エネ・節水・操作のシンプルさ 約30〜50万円
マルゼン 他の厨房機器と一括購入できる 約30〜50万円

導入コストを抑える方法

リース契約の活用
食器洗浄機はリース契約で月額払いにすることで初期費用を抑えられます。月額1万円〜1万5千円程度から導入できるケースもあり、開業時の資金負担を軽減できます。ホシザキ・パナソニックともにリース対応しています。

中古品の活用
業務用食器洗浄機は中古市場にも多く出回っており、新品の半額以下で購入できる場合があります。ただし購入前に動作確認と衛生状態の確認を必ず行いましょう。

居抜き物件の設備を活用
前テナントの食器洗浄機が残っている居抜き物件を選ぶことで、設備費を大幅に削減できます。ただし動作状況と年式を必ず確認してから引き継ぐかどうかを判断しましょう。


食器洗浄機導入のメリット

スタッフの作業負担を大幅に軽減
手洗いでは1時間に50〜100点が限界ですが、業務用食器洗浄機なら400点以上を処理できます。ピーク時のバタつきを減らし、接客に集中できる環境を作れます。

衛生管理の向上
80℃以上の高温ですすぎを行うため、手洗いよりも高い殺菌効果があります。食中毒リスクの低減にもつながります。

水道・洗剤代の節約
省エネタイプの食器洗浄機は手洗いより水道代・洗剤代を節約できます。長期的なランニングコストを考えると、導入コストを回収できるケースが多いです。


まとめ

カフェ向けの業務用食器洗浄機は、アンダーカウンタータイプが最もよく使われます。洗浄能力・省エネ性能・アフターサービスのバランスを考えると、ホシザキかパナソニックが信頼できる選択肢です。

初期費用を抑えたい場合はリース契約や中古品・居抜き物件の活用を検討しましょう。導入前に設置環境(電源・給排水)と保健所の基準を確認してから購入を決めることをおすすめします。

その他の厨房機器についてはカフェ開業に必要な設備・厨房機器リストもあわせてご覧ください。

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