Rancilioは、1927年にイタリア・ミラノ近郊のパラビアゴで創業した老舗エスプレッソマシンメーカーです。家庭用モデル「Silvia」が世界的なロングセラーとなったことでも知られ、業務用から家庭用まで幅広いラインナップを持ちます。堅実な設計と長年の信頼性を重視するカフェ開業者に選ばれているブランドです。
本記事では、カフェ開業を検討している方に向けて、Rancilioの特徴・主要モデル・価格帯をわかりやすく解説します。
Rancilioの歴史
Rancilioは、1927年にロベルト・ランチリオによってイタリア・ミラノ近郊のパラビアゴで設立されました。創業から間もなく最初のエスプレッソマシン「La Regina」を発表し、その後も特許取得やレバー式マシン「Fortuna」の開発など、着実に技術を積み重ねてきました。
1965年には、著名デザイナーのマルコ・ザヌーゾが手がけた「Z8」を発表。機能美を兼ね備えたデザインは、その後のエスプレッソマシンのデザインに大きな影響を与えたと言われています。2008年にはスイスのグラインダーメーカー、エグロ社を買収し、イタリアの伝統的な製造技術とスイスのフルオート技術を組み合わせた製品展開を進めています。

技術的な強み
Rancilioの技術面での特徴は、抽出温度の安定性を重視した設計にあります。独自の温度制御システムにより、安定した抽出温度を保ちやすく、一定の品質のエスプレッソを再現しやすい点が評価されています。
また、家庭用モデル「Silvia」がプロ仕様のポルタフィルターを採用するなど、業務用の技術を家庭用モデルにも惜しみなく投入しているのも特徴です。この設計思想は、業務用モデルにおいても信頼性の高さとして表れています。
現在の体制と日本国内でのサポート
Rancilioは現在、Rancilio Group(ランチリオ・グループ)として、イタリアの伝統的な製造技術とスイス・エグロ社のフルオート技術を組み合わせた製品展開を行っています。環境面ではISO14001認証を取得するなど、製造プロセス全体でのグリーン・フレンドリーな方針を掲げています。
日本国内ではラッキーコーヒーマシン株式会社が正規取扱店となっており、La Marzoccoと同様のサポート体制で相談できます。
主要モデル
- Classe 5 / Classe 7:業務用としての定番シリーズ。抽出温度の安定性に定評があり、幅広いカフェ規模に対応
- Silvia / Silvia Pro:家庭用として長年愛される定番モデル。業務用同等のポルタフィルターを採用し、小規模店舗での導入例もある
- Egro One:スイス・エグロ社との技術を活かしたフルオートマシン。省人化を図りたい店舗に適した選択肢
価格帯
業務用ラインは中価格帯に位置し、La MarzoccoやVictoria Arduinoと比べて導入しやすい価格帯のモデルも揃っています。グループ数や機能によって幅があるため、店舗の抽出杯数や予算に応じてラッキーコーヒーマシンに相談するのが確実です。
カフェ開業者へのアドバイス
Rancilioは、老舗ブランドとしての信頼性と、比較的手が届きやすい価格帯を両立させたいカフェ開業者におすすめのメーカーです。特に、抽出温度の安定性を重視する方や、まずは実績のあるブランドで手堅くスタートしたい方に向いています。
導入前には、正規取扱店のラッキーコーヒーマシンでのデモ体験をおすすめします。実際の抽出感を確かめることで、開業後の運用イメージがつかみやすくなるはずです。